とつおいつ



澄み渡り霧消え晴れ渡る

フワリフワリ香る残り香

運ぶ蜜柑は秋の香り

運べぬ恋それと同じなら

澄み渡り霞消え晴れ渡る

もしも世界が晴れたなら

いつぞ恋さえ宵の宵

運べぬ恋だと知りながら


はらりはらり胸躍る

君、愛し音色響かせて

からくりからくり恋仕掛け

愛ぞ恋ぞとそそのかし

はらりはらり恋渡し

夢に見たあの満月も

気付けば三日月欠けた月

兎の餅つきも夢の空


あの日出会う運命ならば

愛も少しあなた中心で


澄み渡り霧消え晴れ渡る

フワリフワリ香る残り香

運ぶ蜜柑は秋の香り

運べぬ恋それと同じなら

澄み渡り霞消え晴れ渡る

もしも世界が晴れたなら

いつぞ恋さえ宵の宵

運べぬ恋だと知りながら


嗚呼、恋は【とつおいつ】


はらりはらり胸躍る

空、愛し群青煌めかせ

そろりそろり愛仕掛け

夢ぞ幻そそのかし

はらりはらり恋語り

記されていた枕草子も

気付けば消え散る秋のよう

兎の餅つきも悲しそう


大和なでしく伝えられたら

愛も少し優しくあれた


秋風ひゅるり

宙に舞うようふく

私の心は消えてしまう

臍をかむ


澄み渡り霧消え晴れ渡る

フワリフワリ香る残り香

運ぶ蜜柑は秋の香り

運べぬ恋それと同じなら

澄み渡り霞消え晴れ渡る

もしも世界が晴れたなら

いつぞ恋さえ宵の宵

運べぬ恋だと知りながら


澄み渡り霧消え晴れ渡る

フワリフワリ寂し恋空

運ぶ幸せ明日の空

運べぬ物それが愛ならば

澄み渡り霞消え晴れ渡る

もしも世界が雨ならば

いつぞ恋さえ流れゆく

運べぬ恋さえ知らされず